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小池政治の本質

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希望の党代表である小池都知事の政治手法に疑問符がつき始めている。

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寛容な保守を看板に掲げる小池新党だが、その中身は独裁政治そのものだ。

若狭氏がテレビ番組内で発言した内容に激怒し「もうテレビには出るな」と言ったり、細野氏の発言に対しても、すぐさま訂正するなど、あくまでも自分の考えが党の基本であり絶対だというスタンスで自分勝手な発言は決して許されない。

民進党議員の公認問題では排除の論理を前面に打ち出し、刃を向ける者に対しては刺客を送る行動に出た。立憲民主党と闘い、共産党とも闘う。野党共闘どころの話ではない。もはや、自分の党さえ勝てればいいという次元の選挙になってしまった。まさに寛容とは程遠い姿だ。

更に、都議会第一党である都民ファーストの会からも離党者が出始めている。議員としての発言を抑制され支配されてきたことへの不満、会派の運営方法に対する不信感が噴出した形だ。

国政にしろ、地方にしろ、党員が自由闊達に発言できないというのは政党にとって致命的だ。受け答えのマニュアルを配って、それ以外は口にするななどというのは時代錯誤の言論統制に等しい。都議会での質問内容なども都知事のブレーンが各議員に指南するのであれば、議会そのものが茶番化してしまう。都民軽視、議会軽視。まさに都知事による議会の私物化だ。

プロセスを透明にし、議論をオープンにすることを売りにしている小池政治だが、それらは表向きのパフォーマンスに過ぎないことが露呈してしまった。自由な言論はもちろん、代表の批判も許されない。すべてを自らが支配し統制している様は北の国の独裁者となんら変わりはない。

それらの点で言えば、自民党の方がはるかに寛容だ。憲法改正ひとつ取っても賛成派がいれば反対派もいるように個人の考え方を大切にしている。総理に対する批判も公然とできる。党員の失言で苦慮する場面も見られるが、言論統制されるよりは明らかに健全だ。

風に流されて投票した結果、こんなはずではなかったと後悔するような人が増えないことを祈りたい。

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