PCR検査数と死者数の関係
PCR検査をもっと実施すべきだ。
日本はPCR検査数が全く足りていない。
日本は検査途上国だ。
マスコミは連日、批判の声を上げ続けている。
果たしてPCR検査は本当に有効なのだろうか。
世界の状況を見てみると、PCR検査数と死者数にはそれほどの因果関係はない。
専門家いわく、PCR検査を実施して感染者を隔離すれば感染拡大を防ぐことが可能で、医療崩壊や重篤患者を救うことができるらしい。
本当だろうか?
世界でPCR検査に力を入れいている国を見てみよう。
ダントツに検査数が多いのはアイスランドだ。
他国に比べて桁数が違うほどPCR検査を実施しているが、総人口が35万人しかおらず、日本の市町村と同じくらいの人口規模なので参考程度と考えた方がいいかもしれない。そのアイスランドにおいての新型コロナウイルスが原因と思われる死者数は10人。人口10万人あたりで見てみると2.9人の計算になる。
次に検査数が多いのはイタリア・ノルウエー・スイス・スペイン・アメリカ・韓国・イギリス・フランスとなっている。
人口10万人あたりの死者数を見てみると、
イタリア49人、ノルウエー39人、スイス17人、スペイン55人、アメリカ20人、韓国0.5人、イギリス44人、フランス39人となっている。
比較的、ヨーロッパの国々においてPCR検査の数が多いことがわかるが、死者数も多い。データを見る限り、PCR検査数と死者数の相関関係は読み取れない。
日本の死者数は飛び抜けて少ない
日本はPCR検査の数が圧倒的に少ないと批判されているが、人口10万人あたりの死者数で見てみると0.4人と飛び抜けて低い。
PCR検査を積極的に行い、封じ込め政策に成功していると言われる韓国よりも少ないのだ。
それでもなお、ワイドショーでは連日、PCR検査をしろと連呼している。
本当に、今の日本にPCR検査は必要なのだろうか。
「保健所に連絡を入れても、全くPCR検査が受けられない」と怒りの声をあげる現場の医師もいる。
5月8日の新規PCR検査人数は全国で約12000人だ。
そのうち、感染者と判明したのは82人。
医師が診断をし、この人は新型コロナウイルスに感染した可能性が高いと判断したにもかかわらず、実際には82人しか感染していなかったことになる。
改めて言う。
今の日本にPCR検査強化は本当に必要なのだろうか。
最近、京都大学iPS細胞研究所の山中所長がメディアに多数露出し、盛んに検査増加の声を上げている。
今の東京のPCR検査陽性率は危険水域にある。このままでは大変ことになる。
PCR検査数を10万、20万件に引き上げるべきだ。と。
仮に今現在、市中感染が拡大しているとしても、自覚症状のない状態であれば抗体を獲得できるメリットもある。重症化人数が低いままであればPCR検査にこだわる必要もないのではないだろうか。
今現在の、東京の重症患者用のベッド占有率は2割程度。
今のままの体制で十分上手く行っている証左ではないだろうか。
大切なのは重症患者用のベッドを十分確保していくことだ。