東京ディズニーシー・ホテルミラコスタに宿泊してきました。
ミラコスタは千葉県浦安市舞浜にある東京ディズニーリゾートのホテルのひとつで、東京ディズニーシーの中にあります。
ホテルの構造が特徴的でエントランス部分はパークの外にあります。建物全体がパークの敷地内に建っているためパークの中にあるホテルと紹介されます。
宿泊やレストランなど、ホテルの中だけの利用であればディズニーシーのパークチケットは必要ありません。
今回宿泊したのはポルト・パラディーゾ・サイド テラスルーム(ハーバービュー)という部屋。初めのテラスルームです。
東京ディズニーシーの象徴でもあるメディテレーニアンハーバーと呼ばれる大きな港に面しており、湾の全景と街並みを眺めることができます。
ホテルの5階にあるサローネという部屋でチェックインの手続きです。一般の部屋に宿泊する場合は2階のフロントでの手続きですが、スペチアーレというカテゴリーの部屋とスイートルームに宿泊する場合のみ、サローネを利用することができます。
サローネの利点は混雑していても椅子に座って順番待ちができるのと、無料でドリンクと菓子のサービスがあることです。夜はお酒も飲めます。
ほどなくして部屋へ案内されます。
ドアを開けると、左手に洗面所とトイレ。右手にクローゼット。その先に8畳ほどのリビング。隣に10畳ほどのベッドルームとバスルームがあります。
部屋が別れていることもあり、リビングだけの空間は少し狭く圧迫感があります。もっとも、この部屋の最大の特徴は外のテラスなので部屋の広さは多少、犠牲になっても仕方ありません。
リビングのカーテンを開けると外に出られるドアがあり、フルオープンできます。
ディズニーホテルの部屋は基本的に窓が全開になりません。3センチくらいの隙間しか開かないので外の音は聞こえても開放感は得られません。
唯一、テラスルームとバルコニールームだけは窓やドアがフルオープンになります。外に流れる音楽はもちろん、心地よい風も流れてくるので、まさにパークと一体感になれます。
テラスに出てみました。
部屋は最上階の5階にあるので景色を遮るものは何もありません。見上げると、すぐそこに空があります。
テラスは15、6畳ほどの広さで中央にテーブルと椅子が4脚あります。どちらも白く塗られたスチール製のものでしたが椅子は座面部分がスプリングの入った布張りのものでした。本来であれば椅子に座ってゆっくり紅茶でもいただきたいところでしたが、午前中降った雨のせいで座面はびしょ濡れ。座ることができませんでした。
なぜ、外に置く椅子なのに布張りの座面なのか疑問が残るところです。
ガーデン用のシンプルな椅子であれば、たとえ濡れていても拭けばすぐに座れますが、布張りではどうにもなりません。座り心地を重視したのかもしれませんが、座れないのでは意味がありません。
この椅子を置くのであれば雨避けのカバーでも掛けておいてもらいたいものです。
超一流のホテルであれば、そういったホスピタリティに抜かりはありません。最大限にお客をもてなすという精神が隅々まで行き届いていますから。
ディズニーホテルを利用していていつも感じることですが、細やかな気配りという点では満足感にかけます。
バスタブに汚れがある。
ヘアドライヤーに髪の毛が付いている。
フロントに用事を頼んでも2つのうち1つは忘れてしまう。
などなど、枚挙にいとまがありません。
キャストの多くがアルバイトというのも理由の1つかもしれません。専門的な教育を受けたプロとの大きな違いです。
結局、滞在中、テラスの椅子に座ることはありませんでした。個人的には、もう少しテラスの雰囲気を楽しみたかった感はありますが、妻があまりテラスに興味を示さなかったので、良しとしておきます。
ミラコスタに泊まる利点は色々ありますが、閉園後と開園前のパークの雰囲気を楽しめる点は他のディズニーホテルにはない魅力です。
誰もいないパーク。
時折、プロメテウス火山が噴火します。
ずっと見ていても飽きない風景です。
翌朝、ハーバーでは船の練習が行われていました。ランドの方からはハピネス・イズ・ヒアの曲が流れてきます。通し稽古でもしているのでしょうか。まさにパークの中に住んでいるような感覚の中、ルームサービスで朝食をいただきます。
その日はパークに入ることなく部屋でまったり。場内に流れる音楽を聞きながらベッドでゴロゴロする時間は至福のひとときです。
遠くのアトラクションから聞こえてくる絶叫の声。人々の歓声。
やはりミラコスタはいいですね。