新型コロナウイルスの報道を見て
ステイホーム週間ということで、今日は一日中、自宅にてワイドショーを見て過ごしました。
朝一番はテレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショー
白鷗大学の岡田先生がアビガンを積極的に投与していくべきだと主張
確かこの方、東京都の感染者が200人を超えた時、
「この数字はまだ序の口でございます。感染者はどんどん増えます」
さらに、岡江久美子さんが亡くなられたときには、
「もっと早くアビガンを投与していれば助かっていたのでは・・・」
と言っていた人ですよね。
正直、無責任なこと言う人だな、と見ていました。
患者の命を救おうと必死で頑張っている人々に対して、あまりにも無責任な言動だと思います。
さらに今日の放送では、専門家会議で報告された実効再生産数、全国で0.7東京都で0.5という数字に懐疑的だと発言していました。
もっと感染者はいるはずだ。という持論を否定する数字は信用できないというわけです。
大学の教員である岡田氏が、他大学の教授たちで構成されている専門家会議の数字を信用しないというのは、いささか理解し難いことです。
昼はフジテレビのバイキングを視聴
司会進行役の坂上忍さんが、自粛期間延長について噛み付きます。
「国民に自粛しろと言いながら美術館や図書館を再開するってどういうことよ」
「さらに一ヶ月も延長したら、店なんかもたないでしょ」
ゲストの東国原さんも国の支援が遅すぎる。話にならない。と辛口コメント。
まぁ、素人は好き勝手なこと言えるよなぁ。という感じでしょうか。
東国原さんは知事を経験されているのですから、行政がスピーディーに動かない、動けない組織だということは十分承知しているはずです。
初動が遅い。対応が遅い。支援が遅い。
言うのは簡単ですよ。
自分たちは今何をするべきなのかといった特別な提言などは無く、終始、愚痴や不満のオンパレード。正直辟易しました。
午後はTBSテレビのゴゴスマを視聴
関東ではTBSテレビでの放送。制作はCBCテレビだそうです。
今回はゲストに愛知医科大学病院の後藤医師が出演。
現場で、実際に患者と向き合う現役の医師です。
この方の解説が、これまで感じていたモヤモヤ感を一掃してくれました。
アビガンやレムデシビルを過信してはいけない
今や救世主かのように報道されている抗ウイルス薬、アビガンやレムデシビルは現段階では有効であることを裏付ける論文が発表されていないとのこと。
臨床試験や臨床研究が行われているものの、思ったほどの成果が出ていないそうなのです。
例えばアビガンの治験。
現場では、アビガンと別の薬の2種類を用意し、それぞれを別々の患者に投与。どちらの薬がどの程度効くのかを調べるやり方のようです。ちなみに患者はどちらの薬を投与されたか知らされないとのこと。
宮藤官九郎さんや赤江珠緒さんがアビガンを投与され回復したように報道されていますが、実際にはアビガンを投与されたかどうかは分からないそうです。
重症化を防ぐための初期投与や最後の砦としての期待はできないレベルの段階。
まさに現場で患者と向き合っている医者としての生の声です。
アビガンを強く推している白鷗大学の岡田さんは医師免許を持たない大学の教員。現場を知らない素人同然の感覚なのかもしれません。
この辺りにも言葉の説得力の違いが見て取れます。
PCR検査を増やすことに意味はあるのか
重症化していく患者の確認としてのPCR検査は有効だが、症状の軽い患者に対する意味はそれほどないだろうとの考え。
これは当初から言われていたことだが、検査を増やして陽性患者が増えれば、入院措置を取らなければならず、病院はすぐにキャパオーバーになる。
つまり、症状の重い人を収容するベットが無くなることを意味している。
そのことは素人でも容易に想像がつく。
それが原因で、韓国やイタリア、アメリカでは実際に医療崩壊になった。
PCR検査は症状の重い人に集中するべきという考え方は実に理にかなっていると思うし、現に、日本はそのやり方で医療崩壊を防いでいる。
もしかしたら自分は感染しているのではないか不安だという声を聞くが、不安であれば感染していると思って行動すべきだろう。
症状が悪化して重症化しても医療を受けられる体制を確保することが大切だ。
そのためにも新型コロナウイルスにかからないことが大切だと後藤医師は語る。
うがい手洗いをしっかり行えているか。
マスクの使い方を間違っていないか。
身体の免疫力を高めているか。
基本的なことを愚直に行うことが何より重要との話だ。
すべてのモヤモヤが一気に晴れた気がした。