20世紀の遺産、VHSビデオテープのダビング大作戦に続き、レーザーディスクのダビングです。
事の始まりはVHSのビデオデッキが動かないことに気がついたところから始まります。
古いデッキでは製造からすでに35年が経っており、正常な再生ができなくなっていました。複数台あるビデオデッキも、ことごとく使えず、何とか再生できた1台でデジタルメディアにダビングする大作戦を開始したのです。
ビデオデッキの不具合を目の当たりにし、ふと、あることが頭をよぎります。
レーザーディスクのプレーヤーは大丈夫か?
数年ぶりに保管庫から引っ張りだし、テレビに接続して電源オン。
内部の動作音と共に表示系のランプが点きました。どうやら電源ユニットは生きているようです。
続いて開閉ボタンをオン。
ん?
沈黙したままフロント部分の扉が開きません。嫌な予感。
扉を手で開け、開閉ボタンを押しながらトレーを軽く指で持ち上げてみると、なんとか出てきました。早速、レーザーディスクの円盤をセットして再生。
内部で動作音はするものの円盤が回転する気配なし。やっぱり駄目かぁという感じ。
仕方なくプレーヤーをバラします。
動き出そうとする感じはあるので、恐らく駆動系の引っ掛かりだろうと推測。各部の動きを滑らかにして裸の状態で電源オン。レンズのピックアップユニットを指でアシストしてやたったら円盤が回転し始めました。ただ、回転はするものの信号の読み取りができない様子で迷ったようにポイントを探しています。ディスクのローディングと読み取り動作を繰り返していたら、10回目くらいで再生するようになりました。
久しぶりに見たレーザーディスクの画像はやはり綺麗です。解像度ではハイビジョンに劣りますが色の乗り具合や質感などアナログならではの情報量の多さはさすがです。
いずれ、再生できなくなるかと思うと少し寂しいです。デジタルにはないアナログの良さがありますから。