地元市報の一面に都議会議員選挙の告示が載っていました。
今回の選挙の注目点は小池百合子都知事が代表を務める都民ファーストの会がどのくらいの議席を獲得できるかでしょう。
政策を実現していく上で欠かせないのが議会の賛成です。小池都知事の考えに賛同する議員は多くいますが、安定的に過半数を確保できる保証はありません。選挙前に反小池の旗を掲げてしまえば有権者の反感を買って落選する恐れもあるため、表向きには小池支持を装っている人もいるでしょう。選挙後の状況は不透明です。
知事派が過半数に満たない場合、少数政党にキャスティングボートを握られてしまう可能性もあります。そのリスクを避けるためにも出来るだけ自前の党で過半数を確保したいところでしょう。
議会運営において過半数を持っていることは絶対的に有利ですから。
しかし、本当にそれでいいものでしょうか。
小池都知事の推薦を得て当選した議員は当然ながら議会では常に賛成派です。小池さんの人気で当選できた小池チルドレンなのですから、その政策に反対することなどあり得ません。
知事と対峙しなければならないはずの議員が、すべてにおいて知事の言う通りに動く。自ら、議員としての責任を放棄してしまうことに彼らは何の疑問も持たないのでしょうか。
築地移転問題に関しても、都民ファーストの会の候補者は何も語りません。何も喋るなと言われているからです。
そして皆、一様にこう言います。
「小池都知事の判断を支持します」と。
築地移転問題に関して小池都知事は何も語りません。理想とする方向性も示しません。東京大改革と言いながら、船頭役の小池さんは自分では何も決めないのです。それでも、都民ファーストの会の候補者は小池都知事の決断に従うと言います。右を向けと言われれば右を向き、左を向けと言われれば左を向く。
それが本当に二元代表制と言えるのか。甚だ疑問です。
確かに小池都知事は人気があります。
この人気を追い風にすれば、それなりの数の議員を当選させることは可能でしょう。
でも、本当にそれが都民のためになることなのか?
私は議会の存在意義を問いたいです。
そういえば今日、帰宅途中に地元の駅前で、とある集団がビラを配っていました。
そして、こう連呼します。
「都議会議員選挙候補者の○○です。是非とも一票を!よろしくお願いします!」
あれ?・・・公示日前の選挙活動は違反なのでは?
政策報告のビラを配るなどの政治活動は認められていますが、特定の選挙の候補者であることをアピールして一票だなんて。
大丈夫かな(苦笑)