最近、生誕80年を記念して阿久悠さんの歌を振り返る番組がよく放送されています。
改めて見てみると、いや、聴いてみると、その才能の凄さに改めて驚かされます。まさに昭和を代表する作詞家でしたね。
青春時代、北の宿から、津軽海峡・冬景色、勝手にしやがれ、もしもピアノが弾けたなら、ロマンス、せんせい、さらば涙と言おう、また逢う日まで、などなど。
アニメ特撮では宇宙戦艦ヤマト、デビルマン、ウルトラマンタローなど数え上げたらきりがないですね。
そして忘れてはならないのがピンク・レディーでしょう。自身のシングル売上トップ10の半分はピンク・レディーの曲ですからね。小学生のとき、女子生徒が振り付けを真似ながら教室で歌っているのを思い出しました。
阿久さんはインタビューで
「私の歌詞は常に相手を意識した作りになっている。恋人が相手のことを思った気持ちを詩にしている。最近の歌は、みんな自分、自分。自分のことばかりだ」と語っていました。
あなた、変わりはないですか~
あなたお願いよ。席を立たないで~
阿久さんが創る歌詞の中には「あなた」という言葉がよく出てきます。相手の気持ちに対する自分の気持ち。相手本位の歌詞が基本だというわけです。最近の歌詞は自分中心のものが多いということを嘆いていたのが印象的でした。
阿久悠さんといえば、子供の頃、初めて買った歌謡曲のレコードが八代亜紀さんの舟唄でした。ピンク・レディーでもなければ松田聖子でもない。ド演歌です。
あの歌詞の世界観がたまらなく好きで子供ながらによく聴いていました。他に買ったレコードは兄弟船や望郷じょんから。ちょっと渋い子供でしたね。